塾に入会したら
質問したい点、調整の必要な点が必ず出てくるものですね。
たいていの塾では、定期テストや夏休み、冬休みの前後、進路決定の時期などに、個人面談の機会が設けられています。
しかし、気になることが生じたときは、決められた機会を待たずにすぐ連絡することで、よい結果を得られます。
問題になりやすいのは、学校の授業や宿題と、塾の宿題のバランスがうまくとれない
、定期テストの傾向と塾の教材がマッチしていない、などの点です。
集団指導塾では、細かい調整がかなり難しいので、コースを変える、塾を変わる、などしか選択肢のない場合もあるでしょう。
個別指導塾では、相談すれば、かなり柔軟に対応してもらえる場合があります。
一生懸命やっても宿題をこなせていないような場合、生徒が自分でそのことを講師に伝えられればベストですが、
なかなかそういかないタイプのお子様も少なくありません。
実際、夏休み時期に、とても疲れた様子で個別指導塾に来ている生徒に話を聞いてみると、
学校の宿題をしていてほとんど徹夜になり、そのまま塾に来たが、
まだ学校の宿題も終わっていない、塾の宿題もできていない、と、かよわい声で話してくれたことがありました。
塾の授業や宿題の教材を学校のワークに急きょ変更することで、生徒の不安も収まり、がんばって勉強することができました。
なんでも大人が過保護に対応するのが良いことでないのはもちろんですが、
お子様が追いつめられたり、せっかくの通塾が逆効果にならないために、
お子様や塾とのスムーズなコミュニケーションを保っていきたいですね。
まさに、塾選び大成功です。
ところが、しばらく塾に通っていると、お子様は喜んで通っているものの、
成績がまったくかんばしくない、ということが起きてくる場合があります。
当のお子様たちも、成績アップを願っているのは、言うまでもありません。
でも、点数が上がることとは別に、若い人が、塾通いを楽しいと思う理由には、どんなことがあるでしょうか。
もっとも考えられるのは、仲の良い友達がいることかもしれません
。そして、教室長や担当の講師との相性がいいと、塾は楽しくなります。
大人の立場からすると、お子様を塾に通わせる主な目的は、成績を上げるか、少なくても維持することです。
ところが、大人と同じように塾通いを理解している若者は、あまり多くないのが現実ですね。
塾に通っても成績が上がらないことには、いくつもの理由が考えられます。
まず、塾で基礎学力が確実に上がってきていても、もともと学校の勉強について行くのが大変だったお子様の場合、
学校のテストで目立った成果が出るまでに、時間がかかることもあります。
しかし、塾が楽しい雰囲気になっているあまり、本業の学習に身が入っていないことも実際にあるでしょう。
一方、学校でいじめなどの問題を抱え、塾の講師が相談相手になっているような場合もあります。
こういったケースでは、講師としては、話を聞き、心を落ち着かせ、
その後少しでも教材を進むことができれば、それで精いっぱい、ということもあります。
初めに塾を選ぶときだけでなく、通い始めてからも、様々な悩みや、選択の機会があるに違いありません。
成績が上がらないと、焦って塾を変わりたくなるかもしれません。
短い間にいくつもの塾を転々としている方は、よい結果を見ていないことが多いようです。
しかし、思い切って別の塾に行ってみる、あるいは、塾以外の勉強の仕方を考える、といったことが、よい結果を生むこともあります。
いろいろなタイプの塾があり、塾は、自由に選べるのです。
お子様にとってぴったりの塾が見つかり、楽しく成績アップしていけることを、心から願います。
学習障害、という言葉をお聞きになったことがおありでしょうか?
学習障害を抱える人たちは、多くの場合、普通かそれ以上の知能を備えています。
ところが、学習障害の人は、「英語の単語がどうしても正しく書けない」「計算だけはできない」など、特定の分野の技術を習得することに、問題を抱えています。
もちろん、だれにでも得意不得意があり、一生懸命やってもなかなかうまくいかない、という分野があるものです。しかし、学習障害の場合は、一般にみられる「苦手」ということとは、明らかに様子が違っています。
個別指導塾では、一人の講師が、英語と数学など、生徒の複数の教科を担当することもあります。そのため、「この子はほかの教科の成績がとてもいいのに、何度練習しても英単語が正しくつづれないのはどうしてだろう」といった状況に出会うことがあります。様子があまりに極端だと、もしかしたら、学習障害が関係しているかもしれない、という考えが、講師の頭をよぎります。
とはいえ、学習塾のスタッフは、医療や心理学の専門家ではありません。「もしかして学習障害?」と思ったからといって、憶測を簡単に口に出すのは、とんでもない話です。
学習障害が気づかれないでいると、お子さんの心が深く傷ついていくことがあります。一生懸命やっているにもかかわらず、「不まじめだ」とか「怠けている」という評価を受けて、すっかり自信を失ってしまうことがあるのです。一方、学習障害を考慮に入れて勉強の仕方を工夫し、時間をかけて努力を続ければ、かなりの進歩が期待できます。
塾では、学習障害を抱えているかもしれないと思えるお子さんに出会うときがあります。
とはいえ、学習障害は医療上の問題で、医療の専門ではない塾の側から学習障害を話題にするのは、かなり難しいことです。
A子さん(仮名)は、とてもまじめな中1生で、宿題も、いつもしっかりやってきていました。計算が得意で、数学のテキストは、毎回スイスイとこなしていきました。
でも英語になると、なぜかいつも、アルファベットの左右がひっくり返り、単語のつづりがめちゃくちゃになってしまいます。中学になって、英語が始まったばかりなので、「今に慣れて良くなるだろう」と、スタッフは考えていました。
ところが、何ヶ月か経っても、単語がうまく書けない状況は、いっこうに変わりませんでした。まじめなA子さんは、相変わらず、宿題をきちんとやっていますし、英単語も、何度も書いて練習しています。講師も、語呂合わせを考えたり、いろいろ工夫してみるのですが、「どうしても覚えられない」と、A子さんは言います。
同じ状況が続いていくうちに、明るかったA子さんの表情が、だんだんくもってきました。学校のテストでも成績が振るわず、保護者の方も、塾に行っていても効果が上がらない、と感じるようになりました。塾のスタッフは、もしかしたら学習障害が関係しているかも、と考えていましたが、正確なことはわかりません。
結局、A子さんは、塾通いをやめてしまいました。
個別指導塾の大きなメリットの一つは、お子さん一人一人の必要に合わせた指導ができることです。
ですから、保護者の方や塾のスタッフが、お子さんの学習障害を理解したうえで指導に当たるとき、個別指導塾は、大変大きな助けとなる可能性があります。
学習障害を持っていても、時間をかけ、達成感を持って学習を進める工夫をすれば、かなりの効果を上げることができるのです。
たいていの個別指導塾はさまざまな教材を用意していますし、進度も、必要に応じていつでも調整できます。
さらに、いつも講師がそばに付いているので、小さな進歩もほめ、励ましあいながら学習を進めていくことが可能です。
実際、何かの障害を持つお子さんが、塾で楽しく、効果的に学習している例が、たくさんあります。
ただ、お子さんが学習障害を抱えていることが気づかれないでいると、学校や塾とのコミュニケーションもうまくいかず、お子さんに悲しい思いをさせることにもなりかねません。
もし、お子さんが宿題もきちんとこなし、一生懸命努力しているにもかかわらず、
塾の授業報告書などで、「単語がうまく書けない」「簡単な計算ができない」など、特定の分野で長い期間、極端な苦労の様子がうかがわれるときには、
一度学習障害を扱う専門家に、相談してみることが助けになるかもしれません。
塾では、残念ながらときどきトラブルが起きることがあります。
まず、生徒(子ども)どうしの人間関係のトラブルです。
クラスメートや、同じ部活の人などと、もともと学校で仲たがいを起こしていて、塾に「ケンカの延長戦」が持ち込まれる場合があります。
この場合、塾に通っていても、勉強に集中できなくなり、学習の効果が上がらなくなってしまいます。
また、学年や、通う学校が違っている生徒どうしが塾で顔を合わせるようになり、何かのことでトラブルに発展することもあります。
さらに、塾のまわりにはたいてい、いろいろなお店など、人の集まる場所があります。
そうしたお店に出入りしている人との間で、まずいことが起きてくる場合もあります。
個別指導塾では、スタッフが、比較的早い段階でトラブルに気づくことが多いものです。たいていの場合、生徒とのコミュニケーションをとりながら、うまく解決に向かうことが可能です。
ただ、上級生やほかの学校の人、さらには、全く塾と関係ない人がかかわっているケースは、気づかれずにいると、少し大きな問題に発展してしまうことがあります。
塾での様子について、リラックスしてお子さんと定期的に話し合うことで、問題を大きくする前に対処できます。
気づいたことがあったら、塾の教室長とこまめに相談することも、とても大切です。
塾にも学校にも、自分に合う先生、合わない先生がいるものです。
塾で担当になった講師が、「合わない」と感じたら、どうすることができるでしょうか。
集団指導塾の場合、学校と同様、自分のクラスの先生と「合わない」と感じたからといって、担任を変えてもらう、ということはほとんどできません。どうしてもうまくやっていくのが難しい場合は、別の塾か、別のコースに変わることで解決できる場合もあるでしょう。
個別指導塾の場合、教室長に相談することによって、よい方法を考えていくことができます。
担任制の塾では、「ぴったりの先生が見つかるまで、担任を自由に替えられる」という特長を前面に押し出しているところもあります。
担任制でない個別指導塾の場合、日によっていろいろな講師が担当することで、時々合わない先生に当たっても、さほど気にしないでやっていける場合も少なくありません。
ただ、担任制でないとしても、毎回ほぼ同じ講師が担当している場合もありますし、ケースはさまざまです。
教室長に相談する場合、なぜ、「合わない」と感じているかを、きちんと説明することは大切です。担当の講師を替えなくても、それまで気付かなかったお子さんの状況を理解して指導に当たることで、問題が解決する場合もあります。また、必要な時には、別の講師の指導を受けられるように調整してもらえることでしょう。
塾から最も良いものを得るには、いろいろな面で、教室長との率直なコミュニケーションが必要なのです。
せっかく塾に通うなら、楽しく、最大の効果を上げたいものですね。
塾通いを実り多いものとするポイントはたくさんありますが、中でも大切なのは、教室長とのスムーズなコミュニケーションです。
生徒自身も、保護者の方も、教室長と仲良くなり、なんでも話し合えるようになると、たいていの場合成績アップにつながります。
学校での様子、これまでの成績、さらには、宿題をやってこなかった理由などについて、つい、決まり悪く思い、塾でウソを言ってしまう人がいます。
でも、塾でウソを言っても、実際、いいことは何もありません。
信頼できる塾では、本当のことを話したからといって、必要以上に厳しく当たるなど、よくない扱いをすることはありません。むしろ、親身になって、最善のプランを考えてくれます。
もちろん、なんでも話し合える、というのは、いわゆる「モンスターペアレント」のようになって、塾にいろいろな要求を突き付ける、という意味ではありません。
また、仲良くする、といっても、教室長が生徒を甘やかしていたり、「イエスマン」のようになんでも保護者のいいなりになるような塾では、成果はあまり期待できません。
いつでも気軽に話し合いに応じ、話を最後まで聞き、率直なアドバイスをしてくれるような塾が、おススメです。
皆さんに、ぴったりの塾が見つかることを、心から願います。
