学力テスト対策
集団指導塾の社会科の授業は、学力テストや高校入試に備える面で、大きな力になる場合があります。
実際に、テストで点を取るための、知識の整理の仕方を学べるのです。
実戦形式の問題では、地理や歴史が単独で出題されるよりも、地理と歴史の融合問題が多くなっています。
さらに、歴史の問題でも、日本史、世界史、文化史、政治史などが組み合わされた形で出題されるため、重要語句の意味を覚えているだけでは、得点に結びつかないことが少なくありません。
多くの場合、中3になった段階で、地理と歴史の全範囲がすでに学習済みになっています。
ですから、中3の夏か2学期の早い時期は、地理と歴史の効果的なテクニックを学ぶのに、とても良いタイミングといえます。
学生の時お世話になった、集団指導塾の社会科の先生は、中国の王朝を一気に全部唱えて暗記する方法を教えてくださいました。
「殷・周・春秋戦国時代・秦・漢・魏晋南北朝・隋・唐・五代・宋・元・明・清・民国・人民共和国ー!」といった感じです。
日本の時代区分と、中国の王朝の移り変わりが二本の柱になることによって、日本史と世界史のかかわりがうまく整理でき、得点アップにつながりました。
先生のコメントでは、はじめは小さな声で、そして、「民国・人民共和国ー!」と進むにつれ、だんだん声を大きくするのがポイントなのだそうです。
インパクトのある、ポイントをついた指導は、集団指導塾の大きなメリットですね。
高校入試の理科の問題は、実験の説明など、長い解説文を含む場合が多くなっています。
解説文の長いこと、正しく読み取るために文章力が要求されることといったら、国語の問題なのではないかと思うくらいです。
長い解説文に加えて、たいてい実験装置の図やグラフの読み取りも必要とされます。
こうした問題が、受験生をすっかり圧倒してしまうことも少なくありません。
塾では、中3の後期になると、実戦形式の問題を多く教材として取り上げます。
学校のワークなどでは、本番の入試に近い問題に数多く当たることがなかなか難しいので、塾を活用して、長い解説の付いた問題に慣れておくと、とても力になります。
長い解説や、グラフのついた問題は、難しいと考えてしまいがちですね。
でも、実際には、文章の中に答えが含まれていて、知識がなくても、よく読みさえすれば正解できる問題が含まれていることがほとんどなので、味方につければ、強くなれます。
大切なのは、まず落ち着いて、問題を最後まで読み、内容をしっかりつかむことです。
公開模試などの理科で、問題に圧倒されてしまう、という人は、個別指導塾で実戦問題のトレーニングを受けると効果的かもしれません。
塾で使われる英語のテキストは、文法を系統立てて整理するのに大変役立ちます。
特に、中3生向けのテキストは、文法事項ごとに単元が設けられていて、練習問題量も、豊富です。
繰り返し練習すると、効果が出ます。
一方、文法ごとにジャンル分けされているテキストを使うときには、注意点もあります。
ひとたび文法をジャンルごとに整理したら、総合力をつける段階に進むことが必要なのです。
塾に通っている人に、「塾のテキストではかなりマルが多いのに、学校のテストになるとぜんぜんできない」という悩みを持っている人がいます。こうしたケースは、知識を、実戦形式の問題に活用する力を養うことで改善できます。
ジャンル分けされたテキストには、見出しがついていて、「ここに出てくるのは、be動詞の文ですよ」「ここからは、助動詞ですよ」というサインをあらかじめ生徒に与えてしまいます。
しかし、英語のひとまとまりの文章は、いろいろな構文で書かれた文章の集まりです。また、テストの空所補充の問題には、一つずつ、「これはbe動詞の文ですが」などというヒントは、絶対についていません。
文法のテキストで身につけた知識を思い出しながら、自分で、ジャンルを見分けていくことが必要なのです。
こうした点を考えると、塾の英語のテキストを有効に活用するには、少しの工夫がいることがわかりますね。
夏休みの後半から、2学期以降、塾では、入試の過去問を集めた問題集が使われるのが一般的です。
入試対策に、過去問を繰り返し解くことは、大変有効です。
特に高校入試の場合、大学入試と比べて出題範囲が狭いため、過去問とよく似た問題が本番で出されることも少なくありません。
過去問は、入試だけでなく、進路決定の目安となる、学力テスト対策にも効果を発揮します。
過去問を解くときまずマスターしたいのは、自分のわかるところから順に解答していく、という方法です。
まず問題をざっと見て、できそうなところから解いていき、よくわからないところは、後回しにします。こうすれば、効果的な時間配分ができます。
入試でほとんどの人が目指しているのは、各教科で満点を取ることではなく、自分のベストが得点に反映されるようにすることです。
ですから、確実に得点できる問題を、しっかり取るようにすることは、とても大切なのです。
英語の長文問題や、国語や理科、社会の大問、数学の応用問題には、基本的にレベルの高い問題であっても、1問か2問、簡単に答えられる問題が含まれている場合がかなり多くなっています。
過去問の練習を通して、大問のなかから、「取れるところはしっかり取る」ことのできる人になりましょう。
個別指導塾では、3年の2学期以降、入試対策のため、過去問が多く用いられます。
過去問を使って、実戦形式の問題に慣れていくことは、とても大切です。
英語の入試問題には、本文中に、わからない単語が必ずと言っていいほど含まれています。
意味のわからない単語に出会ったとき、どうしたらいいでしょうか。
まず大切なことは、本文についている脚注を必ず見ることです。
当たり前のことに思えるかもしれませんが、慣れていないと、見逃すこともあります。過去問を解いている間に、必ず脚注を見る習慣をつけましょう。
また、わからない単語が出てきても、あわてず、文章全体の内容や近くにある単語などから、意味を推測するトレーニングが必要です。「これは、名詞だろうか、動詞だろうか」「大きく分けて、よい意味だろうか、否定的な意味だろうか」などと考えてみることは、助けになります。
過去問をたくさん練習して、全部が理解できない英文に当たっても、あわてずベストを尽くすことができるようになれば、かなりの力になりますね。
塾では、本番の試験に役立つテクニックを効率よく学ぶことができます。
選択式の問題を解くテクニックの一つに、「消去法」があります。
消去法の指導は、集団・個別にかかわらず、塾が得意とするところです。
「ア・イ・ウ・エの中から正しいものを選びなさい」と言われた時、どれが正しいかを考えるのではなく、間違っているものを見つけて消していくのが、消去法です。
選択肢の中には、たいてい、明らかにおかしいと思われるものが1つか2つ含まれています。
ですから、消去法を使うと、4つかそれ以上ある選択肢を、まず2,3個に絞り込むことができます。
さらに、注意深く見て、一部不正確な情報が含まれているような選択肢も切り捨てていくと、最後に1つ、正解となる選択肢が残ることになります。
また、「まぎらわしい選択肢の特徴」も、よく、塾や受験参考書などで取り上げられます。
たとえば、ほとんど正しいことを述べている中に、一部不確かな情報が入っている、というパターンがあります。
このような入試のテクニックを徹底的に学びたい人は、夏期講習などの短い時期であっても、一度集団指導塾の授業を受けてみることがおススメです。
とはいえ、個別指導塾でも、さまざまな講師の経験などを通して、たくさんの受験ノウハウを吸収することができます。
どこかの塾に入会しているとたいてい、模試を無料か、割引料金で受けることができます。
進路決定にかかわる学力テストや、高校入試問題は、学校の定期試験とは、出題の方式や傾向が違っています。
模試を活用して、入試に近い形のテストに慣れておくことには、大きなメリットがあります。
とはいえ、模試を受けるときには、結果をあまり気にしすぎないことも必要です。
多くの模試は、学校で実施される学力テストや、本番の入試問題よりも、いくぶんむずかしく作られているのが普通です。
また、模試後に受け取ることのできる、志望校合格可能性のデータも、実際よりもきびしい評価になっていることが少なくありません。
ですから、模試は、特に低学年のうちは、どきっとするようなむずかしい問題を見ても圧倒されないように「心臓を強くするため」「場数を踏んで慣れるため」に活用するのがおススメです。
模試のデータは、バランスのとれた仕方で解釈することが必要です。
どちらかというときびしく判定される傾向があることを考えると、模試で合格可能性が今一つだったとしても、必ずしも志望校をあきらめなくてもいいかもしれません。
一方、模試で良い判定が出たとしても、「絶対大丈夫」と過信してかかると、裏切られる場合があります。
塾の教室長は、模試のデータから進路や勉強の仕方について親切にアドバイスしてくれます。
教室長とのよいコミュニケーションは、大きな力になりますね。
たいていの塾は、塾生を対象とした、模試の集団受験会場になっています。
普段からの塾生はもちろんのこと、夏期講習などの受講生も含めて、塾に通っている人は、自分が通っている塾で、無料か、低料金で模試を受けることができます。
とはいえ、正規の料金がかかっても、通っている塾以外の会場での模試を経験することに、メリットのある場合があります。
試験で頭が真っ白になる原因の一つに、慣れない環境で緊張してしまう、ということがあります。
特に緊張しやすい人は、模試で、自分が行ったことのない場所で、まわりにだれも、またはほとんど友達のいない環境で、試験を受ける経験をしておくことがおススメです。
以前に勤めていた塾の教室長は、必要と思われる人にはあえて、ほかの会場での模試の受験を勧めていました。
実際に、内気なkさん(仮名)は、模試を慣れない会場で受けたとき、「頭が真っ白になって」、終わった後、ほとんど何も覚えていないくらいでしたが、本番で、見事にがんばることができました。
確かに少し費用は高くつくかもしれませんが、「場数を踏んで強くなる」という、模試の役割を最大限に生かすことを考えると、かしこい投資といえるかもしれません。
